今日発表のT-Mobile USのJump on Demandプログラムって、何?


- Old Counter



T-Mobile USは本日2015年6月25日、「Jump on Demand」プログラムを発表しました。
T-Mobile USは既に2013年7月10日により端末24ヶ月分割払いの「Jump!」プログラムを開始しています。
これと、今回の「Jump on Demand」プログラムとは、どう違うのでしょう。

また、Sprintも24ヶ月分割払い、または12ヶ月分割払いのの「Easy Pay」とは別に、「iPhone For Life」というiPhone(現在は、Samsung Galaxy S6も含む)のリース(レンタル)プログラムがあります。これともどう違うのでしょうね?

まず、
■ アメリカのキャリア(T-Mobile US、Sprint、AT&T、Verizon)の「端末分割払い」プログラムは、
T-Mobile US Jump!/AT&T Next/Verizon Edge/Sprint Easy Payの早期アップグレードプログラムは、本当に価値がある? – 2013年8月21日

(1)ポストペイド契約のみ、有効です。

(2)「毎月の支払いをちゃんと遅れずに支払いできる能力」を客観的に証明できる証として、「クレジットヒストリー(与信歴)」のチェックが必要で、一定のクレジットスコア(得点)を超えていることが必要です。
要は、アメリカにこれから行く留学生や、アメリカに来て間もない(1~2年未満)人は、キャリアのポストペイド契約の「端末分割払い」プログラムには、原則的には加入できません。
ただし、クレジットカードを持っていなくとも、既に保証金などを初期契約時に支払って、キャリアとポストペイド契約を結んでいる人は、その過去3ヶ月~1年の支払い履歴(つまり、支払いの遅延が無い)で「クレジットヒストリー(与信歴)」の条件を満たすことがあります。
よって、まあ、申し込んでみるのは構いませんが、与信暦に自信が無い人は断られることがある、ということを前もって理解しておきましょう。
承認されれば儲けもの、駄目でもともと、です。

(3)端末分割払いを選択した場合は、ポストペイド通信契約は2年契約束縛がありません。いつでも解約料無しで解約できます。
ただし、SprintのiPhone for Lifeリースプログラムを含め、解約時には
– 残債全額一括払い (端末は、自分でキープできる)
– (SprintのiPhone for Lifeリースプログラム)24ヶ月リース、または12ヶ月リースの満期までの残額  (端末は返却)
– (SprintのiPhone for Lifeリースプログラム)24ヶ月リース、または12ヶ月リースの満期までの残額 + 端末買い取りオプション代 (端末は、自分でキープできる)

です。

今回のT-Mobile USの「Jump on Demand」プログラムは、これに次の条件が追加されるところが、新しいです。

(1)「Jump on Demand」契約時、端末代初期費用はゼロ。(他社の分割プログラムは消費税分のみ払ったり、頭金の支払いが必要)
(2)「Jump on Demand」契約時、これまで使っていた端末をT-Mobile USに下取りに渡すこと(下取りペイバックは、ゼロ・・・「Jump on Demand」で端末代を定価より安くしている見返り。)
(3)「Jump on Demand」の解約は、いつでも可能。その際に端末を返却すれば、追加料金無し。端末をキープしたければ、リース満期期間18ヵ月の残額と、端末購入オプション代を払えば、キープできる。
(4)「Jump on Demand」契約中は、年3回まで端末を交換できる。端末交換時には、前に使用していた端末は返却する義務がある。(他社はプランによって6ヶ月ごと、12ヵ月ごと、24ヵ月ごと。)

例としてiPhone 6 16GBをT-Mobile USで「Jump on Demand」プログラムに加入すると、
 - 加入時初期端末費用、$0
 - 毎月のリース料、月$15
 - 紛失保険(オプション)、月$8
 - これまで使っていた端末をT-Mobile USに下取りに渡す
 - 端末買い替えは年に3回(買い替え時には古い端末を返却)
 - 18ヶ月前に解約する場合にも、端末を返却すれば、残りのリース期間代を払う必要が無い

iPhone 6 16GBをSprintで「iPhone for Life」24ヶ月プログラムに加入すると、
 - 加入時初期端末費用、$0
 - 毎月のリース料、月$20
 - 紛失保険(オプション)、月$??
 - 端末買い替えは24ヶ月に1回(買い替え時には古い端末を返却)
 - 24ヶ月前に解約する場合には、残りの期間のリース合計額を払う

「iPhone for Life」12ヶ月プログラムに加入すると、
 - 加入時初期端末費用、$0
 - 毎月のリース料、月$30
 - 紛失保険(オプション)、月$??
 - 端末買い替えは12ヶ月に1回(買い替え時には古い端末を返却)
 - 12ヶ月前に解約する場合には、残りの期間のリース合計額を払う

というとで、今回のT-Mobile USの「Jump on Demand」プログラムは、明らかにSprintの「iPhone for Life」を意識して、毎月の端末リース料は下回っています。



――<●>――
関連すると思われる記事: