アメリカ郵便局(USPS)の配達員のスキャナーにはGPSが付いています。追跡番号付き郵便物の誤配の時は、確認出来ます。


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1ヵ月半くらい前にアメリカ郵便局(USPS)のカウンターで日本宛のの郵便物の郵送料を買っていたところ、隣のカウンター前に誰かが待っていて、そのうち中から人が出てきて、郵便物が誤配されたこと、道が一本隣の道の、番地番号の同じ家に誤配されたことを伝えていました。(その後の会話は良く聞き取れませんでしたが・・・)
そこで筆者は、最近のアメリカ郵便局(USPS)の配達人が持っているバーコードスキャナーにはGPSが装備されていることを知ったのですが、まさか、それを自分宛てへのパッケージの配達トラブルで体験することになるとは・・・

一昨日の金曜日には筆者に追跡番号の付いた2つの郵便物が配達されるはずでした。
ひとつは無事に配達されました。しかし、もうひとつはアメリカ郵便局(USPS)サイトで追跡番号を調べると、「配達済み(Delivered)」になっているのに、自宅には配達されていません。念のために当日自宅に配達された郵便の束を2度も確認しましたが、ありません。

追跡サイトを調べると、配達された郵便物は午後2時13分(2:13PM)に配達された、と記録されています。

自宅で受け取っていない郵便物は、午後2時42分(2:42PM)に配達されたことになっています。

いくらなんでも同じ家への郵便物の配達完了スキャンが約30分後(正確には29分後)にされるわけはなく、これは、配達経路の30分後の別の家に配達されているとみられます。

翌日は土曜日でしたが、この2つの郵便物追跡記録のプリントアウトを郵便局に持って行き、窓口で「郵便物が誤配されたようだ」と告げました。対応した職員は「この記録のプリントアウトには郵便物の配達時刻(と年月日)の記録しかなく、どこに配達されたかはわからないよ。」という口ぶりで、何をどう対応してよいかわからないような感じでした。1ヶ月半前に別の人が郵便物誤配を確認しに来たときに、その隣のカウンターに居て、最初にその人に対応し、後の処理を奥に居る職員に任せたカウンター係りの担当者もその土曜日は働いていて、その人に当たると説明が楽だなあ・・・と思ったのですが、残念ながらその人には当たらず、全く状況を理解していないカウンター職員に当たってしまったのでした。しかし筆者は1ヶ月半前の遭遇で状況を少し知っていたので、「配達員のスキャナーにはGPSが付いていて、郵便局のマネージャーか、誰か奥の職員が実際に配達された住所を調べられるはずだから、聞いて調べて欲しい。」と言ったところ、そのカウンター職員は追跡結果を書いた2枚の紙を奥に持って行きました。最初は左の奥の事務所スペースの方に行き、そのうち、壁の奥で、郵便物を戸別に振り分けをする作業スペースの方へ歩いて行き、数分後に戻ってきて、「今、担当のものが配達員に電話連絡しているから、その電話が繋がって、何かわかったら、伝えに出てくる」と言われました。

つまり、このGPSによる配達場所データに関しては、一般市民が追跡番号から簡単にわかるわけではなく、また、郵便局のカウンターでもわかるわけではないようです。(少なくとも、今現在は・・・)どうやら、配達のために郵便物を最終戸別分配し、その郵便局から最終配達する、いわゆる「集配郵便局」の、配達人を管理するマネージャーの人しか、このGPS配達情報にはアクセスできないようです。

空いているカウンターの前でかれこれ20分か30分くらい待たされ、奥から別の職員が出てきて、手書きで両方の郵便追跡データシートに郵便物が配達されたと思われる住所が書かれていました。ひとつは筆者の住所、もうひとつは4本ぐらい東の南北に走る道の、番地番号は近いけど同じではない番地番号でした。
Google Earthで家の写真も調べられるようで、「貴方の家は青い牛乳配達を受け取る箱が置いてあるか?」と聞かれ、「そんなものは無い」と答えたのですが、何回か聞かれると、牛乳の配達は約1年前にキャンセルしたことを思い出し、「ああ、我々と同じ古いGoogle Earthの写真を見ているのねぇ」とそこで思った次第です。

誤配された家の番地が手書きで書いてあったものの、「GPSデータは誤差があり、両隣の家の可能性もあるので、誤配された家は3軒ぐらいのうちの1軒である可能性がある」と言っていました。そして、「配達人に連絡を既に取ったので、配達人がその3軒を今からチェックし、誤配の郵便物を探して、見つかったら今日の配達時に他の郵便物と一緒に郵便受けに配達する」と伝えられました。
「間違って受け取った人が開封していたり、捨ててしまっていたら、どうするの?」と聞いたところ、「そんなことは無い」と断言していましたが、どうなんでしょうね。
「パッケージが誤配された家で回収されたら、すぐに電話するから、電話番号を。」と言われ、携帯の電話番号を教えてきたら、郵便局から自宅に戻ってすぐに電話があり、「パッケージは見つかった」と教えられました。その約2時間後には、そのパッケージは自宅の郵便受けに、その日に配達された他の郵便物と一緒に配達されていましたが、郵便局(USPS)オンラインサイトで追跡すると、2回目の(正しい住所への)配達は記録されていませんでした。

と言うわけで、アメリカ郵便局(USPS)の配達人のバーコードスキャナーにはGPS機能があります。
追跡番号(Tracking Number)の付いている郵便物が自宅以外の場所に誤配されたと思われる場合は、できるだけ早く、集配郵便局のカウンターで追跡番号(Tracking Number)を伝えてクレームし、カウンターの担当職員がわかっていない場合には、「奥の人でわかる人が居るはずだから、調べて欲しい。」と伝えてください。



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