RedPocketが月$49.99プランのデータ通信量を使い放題(500MB以上は速度制限)に。H2Oも12月2日から追随。


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AT&TのMVNO、RedPocket Mobileが、昨日2013年11月27日、月$49.99プランを、データ通信使い放題(Unlimited)に変更しました。ただし、月500MBまで3G/”4G”(HSPA+)高速通信で、それ以上は速度制限されます。
RedPocketは、月$29.99以上のプランには「250MB当たり$9.99」と「1GB当たり$19.99」のデータ通信オプションを提供していますが、これが月$49.99プランにも適用出来て、必要に応じて月$49.99プランの500MB以上の通信を高速化できるかどうかは、不明です。月$49.99プランは、
● アメリカ国内国際電話と着信・・・使い放題
● アメリカ国内テキスト・・・使い放題
● 国際テキスト/MMS・・・使い放題
● データ通信・・・使い放題、月500MBまで3G/”4G”(HSPA+)、月500MB以上は速度制限
です。
RedPocketは中国などいくつかの国へは国際電話も無料で提供していますが、日本への国際電話は固定電話番号へは1分$0.01、日本の携帯電話番号には1分$0.25になります。

RedPocketは2006年にサービス開始されたAT&TのMVNOで、もともと中国人加入者の多いプリペイド携帯電話会社です。

RedPocket Mobile ホームページ

また、KDDIが買収によって過半数所有権を得た子会社のH2O Wirelessは、2013年12月2日より月極めプリペイドプランは「Unlimited Data、10X Faster Speeds」になることをウェブサイトで告知しています。
H2O Wirelessの「Unlimited Data(使い放題データ通信)」はRedPocketと同じく、月の使用バイト数が一定量を超えた場合には速度制限が適用されると思われます。

このRedPocketとH2O Wirelessの動きから、AT&TがMVNOに対し、データ通信の低速(速度制限付き)通信に関してはかなり寛大な卸販売を提供開始したことが伺われます。これは、AT&TおよびそのMVNOが「T-Mobile USの速度制限付きデータ通信使い放題」プリペイド携帯契約に対して競争力を付けるためには、彼らもデータ通信使い放題プランを提供していかないといけない、と判断されたものと思われます。

H2O Wirelessの「10X Faster Speeds」が何を意味するかはまだはっきりしていませんが、H2OのプリペイドプランでAT&TのLTE通信が利用できるようになるとすれば、StraightTalk/Net10のTracfoneグループに次いで、AT&T MVNOとしては2番目にAT&TのLTEに接続可能なMVNOとなります。

H2O Wireless ホームページ

今後、AT&Tの他のMVNOにもこの動きは広まり、更に、T-Mobile USのMVNOも近い将来、プリペイド携帯でLTE接続が可能になるかも知れません。
アメリカのプリペイドMVNOの価格/サービス競争は、また、一段ステップアップしました。



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