アメリカでiPhoneをプリペイドSIMで使う時にMMSが送信出来ない場合は、まず、以下をチェック。


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最近、アメリカでiPhoneにプリペイドSIMを挿入した場合のMMSの送信について質問やコメントが多いですが、以下の記事
Message Center Number(メッセージセンター番号)…何それ? ⇒ SMSテキストメッセージが送信出来なくなった時にチェックする項目。 – 2012年8月5日
を書いたおかげでちょっと誤解が増えた可能性があるので、一度整理します。

■ iPhoneにAT&TまたはAT&TのMVNO(H2O、Net10のAT&T回線用SIM、StraightTalkのAT&T回線用SIM、Red Pocket、AirVoice Wireless、Hanacell、など)のSIMを挿入すると、APNの設定画面(設定 ⇒ 一般 ⇒ ネットワーク ⇒ モバイルデータ通信ネットワーク)が出てこないため、APNが手動で設定できません。

そこで、APNChangerを使ったり、iPhone構成ユーティリティー(iPhone Configuration Utility)を使ってAPN(ネットワーク項目)設定ファイル(拡張子「.mobileconfig」ファイル)を作成して「設定 ⇒ 一般 ⇒ プロファイル」を強制的にiPhoneにインストールして、APNを設定します。

ところが、APNChangerもiPhone構成ユーティリティー(iPhone Configuration Utility)も、MMSの設定は出来ません。 ← ここが問題なのです!
(アンドロイド端末ではMMSの設定が手動で可能なので、正しくAPNのMMS値を設定すれば、問題は発生しません。)

したがって、アメリカでプリペイドSIMでiPhoneを使用する場合、MMSがうまく送信できないことがあります。

その場合は、まず、以下のテストを行ってください。

1.まず、通話が出来ることを確認したうえで、確実にSMSが送れることを確認するために
● 「設定(Settings) ⇒ メッセージ(Messages)」で、「iMessage」をオフ、「MMSメッセージ(MMS Messaging)」をオフにします。
この状態でメッセージ(Messages)アプリでテキストを送ってみて、反対側で受信できるかどうかを試してください。(出来るはず。)
これでテキストの送信が出来れば、Message Center Numberは正しく設定されています。Message Center Numberに問題はありません。

このテストでSMSが送れない場合は、回線接続、契約内容、Message Center Numberなどを確認してください。
 
 


 
 

2.1が成功したら、
● 「設定(Settings) ⇒ メッセージ(Message)」で、「iMessage」をオフ、「MMSメッセージ(MMS Messaging)」をオン、「件名欄を表示(Show Subject Field)」をオフにします。
この状態でメッセージ(Messages)アプリでテキストを送ってみて、反対側で受信できるかどうかを試してください。(出来るはず。)

 
 

3.2.が成功したら、
● 「設定(Settings) ⇒ メッセージ(Message)」で、「iMessage」をオフ、、「MMSメッセージ(MMS Messaging)」をオン、「件名欄を表示(Show Subject Field)」をオンにします。
この状態でメッセージ(Messages)アプリでテキストを送ってみて、反対側で受信できるかどうかを試してください。(出来ないことが多い。)

 
 

3が送信失敗したら、

 

● 「設定(Settings) ⇒ メッセージ(Message)」で、「iMessage」をオフ、「MMSメッセージ(MMS Messaging)」をオン、「件名欄を表示(Show Subject Field)」をオフに戻してください。

現在使用しているSIMでは、「件名欄(Subject Field)」を入力して送信することは、出来ません。

 
 

これで、テストは終了です。
 
 

この後、
● 「設定(Settings) ⇒ メッセージ(Message)」で、「iMessage」をオンに戻してください。
(この設定では、iPhone同士で、かつ、WiFiに接続中は、iMessage経由でテキストや写真を送れます。)

 


 
 

なお、アメリカで「プリペイドSIM+iPhone」の組み合わせでは、
▲ GoPhone SIMでは写真はテキスト(MMS、Picture Mail)で送れます
が、
▲ それ以外のAT&TのMVNOのSIMをiPhoneで使用する場合には、MMSが正しく設定されていない(設定することが出来ない)ので、そのiPhoneでは写真はテキスト(MMS、Picture Mail)では送受信できないようです。(iMessageを使っていて、WiFi接続中は可能。)
 
 

「プリペイドSIM+アンドロイド携帯」の組み合わせでは、上に述べたMMS(Picture Mail)の問題は発生せず、問題無く写真がテキスト(MMS、Picture Mail)で送れるようです。
 
 

Message Center Numberは意図的に誰かが手動で変えない限り、変わりません。
まずは電話アプリから「*#5005*7672#【発信ボタンを押す】」と電話(発信)して現在値をチェックし、最後の手段としてカスタマーサービスに言われたときのみ、変えてください。



――<●>――
関連すると思われる記事:

「アメリカでiPhoneをプリペイドSIMで使う時にMMSが送信出来ない場合は、まず、以下をチェック。」への4件のフィードバック

  1. 他の記事でiPhoneのMMSについて質問させてもらいましたが、続きはここで質問させて頂きます。

    結局、AT&TのプリペイドSIMを使うのであれば、MMSの設定をしなくても一通りMMSが使えると思っていいでしょうか?MMSにはSMSと比較して、長い文字数のメッセージを送受信できるとか、Eメールのアドレスにメッセージ(メール)を送信できるなどの機能もありますが、このあたりは問題ないのでしょうか?

    なお、当方SIM UnlockedのiPhoneでドコモのSIMを使ってますが、ドコモだとMMSに対応していないので、iPhoneのモバイルデータ通信-MMSには何も設定してません。そうすると、設定-メッセージには、「MMSメッセージ」、「グループメッセージ」のオン/オフ切り替えが表示されません。MMSの設定がないのであれは、AT&Tでも同じようになるのだと思っていました。AT&Tの場合は、SMSのメッセージセンターがMMSも受け付けるので、MMSが使えるのかもしれませんが。

    管理人 返信:

    今回一連のテストをするまで自分も意識したことはありませんでしたが、たとえMMS=オンの設定をしてあっても、MMSの中でSMSの条件で送れるメッセージは自動的にSMSで送る機能が、iPhone(iOS)にはあるのかもしれないですね。

    iPhoneにAT&TおよびAT&TのMVNOのSIM(SIMのMMC/MNCコードが同じ310-410のSIM)を挿入すると、APNの設定画面が出てきません。
    しかし、AT&TのMVNO SIMでは厳密なMMSは送信できないのに、GoPhone SIMの場合はMMSが送信できるみたいなので、AT&TおよびAT&TのMVNOのSIMを挿入すると、AT&TのデフォルトMMS値がiPhone内部で設定されるのかもしれないですね。 

    >MMSにはSMSと比較して、長い文字数のメッセージを送受信できるとか、Eメールのアドレスにメッセージ(メール)を送信できるなどの機能もありますが、このあたりは問題ないのでしょうか?

    GoPhone SIMだと写真が送れるので(写真は、MMSの一部)、テキストMMSの場合の文字数の問題は無いでしょう。実際問題、MMSでそんなに長い文章を送ったことはありませんが。

    MMSで一般のEメールアドレスにメッセージを送ることは、問題無く出来ます。

    ところで、もう一度書きますが、アメリカ(他の国も?)では「携帯メールアドレス」というものは、ありません。
    MMSでEメールにメッセージを送ると、相手には自分のアドレスは「10桁の電話番号@自分のキャリアのMMSドメイン名」で表示されます。AT&Tの場合は、
    10桁の電話番号@mms.att.ne
    です。この方法でメッセージを送ると、自分の電話番号を相手に知らせているようなものですし、逆に自分の名前はこの「送信者」アドレスだけでは相手にすぐにはわかりません。(このアドレスを変える方法は、ありません。)
    受け取った側も、送信者アドレスだけを見て、知らない電話番号の人からメールを受け取ると、不安に思います。

    したがって、長いメールを書くときや、フォーマルなメールを送るときや、長期保存してほしいようなメッセージは、PCメールアドレスを使って、Eメールアプリ(またはPC)で、相手に「送信者アドレス」から自分だとわかってもらえるようなアドレスを使います。

    テキストメッセージは、電話番号を知っている同士が、チャットのように短いメッセージのやり取りで使うことが多く、お互いそのときだけ瞬間的に必要とするメッセージです。
    だから、アメリカのキャリアはテキストメッセージはサーバーに3日間しか保存しておきません。たとえ未配であっても、たとえ相手が国外に居て携帯の電源をオフにしてメッセージを受信していなくても、3日経てばそのメッセージは永久に未配でこの世から消えます。

    キャリアがSMSとMMSの料金を別にしない理由も、そのあたりの人間的行動パターンを良くわかっていて、MMSでも長いメッセージを送るような人は、アメリカには居ない、と思っているからでしょう。
    ただし、MMSの一部である「Picture Mail (写真を送る)」は、明らかに送信容量が多いので、別料金にしているのでしょう。

    だから、SMSとMMSの違いを調べようとしても、実用的には意味無いです。
    「テキスト」メッセージと、「Picture Mail」との違いは大きく、携帯(電話番号)に写真が送れるかどうかは、AT&TのMVNOでは送れないので、「写真が相手の携帯に送れないんですが・・・」というコメントは良く聞きます。そのときは、「メールで送ってください」としか言いようがありません。

    bombcat 返信:

    了解しました。これで、安心して知人にAT&Tプリペイド契約でのiPhone使用を薦められます。

    アメリカだと、
    ・まず電話する
    ・電話が使えない状況、もしくは、チャットしたいなら、テキストメッセージを使う
    ・スマホを使っていて、保存しておきたい連絡などはEメール(gmailなど)する
    ということでしょうか。

    日本だと、
    ・まずキャリアメール([email protected]など)を使う
    ・込み入った内容の連絡、もしくは、会話を楽しみたいなら、電話する
    ・キャリアメールのアドレスを知らない相手の連絡には、SMSを使う(こともある)
    ・スマホでもEメール(gmailなど)は、さほど使われてない(絵文字が使えないとか、メールがリアルタイムに通知されて読まれるかどうか判らない、などが理由としてあるように思います)
    のが現状と思います。
    携帯電話の通話料金が固定電話間の料金に対して高いのも、キャリアメールが使われる理由としてあるかもしれません。

    日本でキャリア間でSMSが使えるようになったのは1年位前なので、他のキャリアに電話番号だけでメッセージが送れることを知らない人が多いと思います。ただ、SMSを連絡に使う場合、不便なのは文字数制限です。全角だと70文字なので、日本人的メールには使えません・・ なので、文字制限が気になりました。アメリカ人的使い方なら問題ないということで了解しました。

    管理人 返信:

    iPhoneもスマフォも(iPhoneもスマフォの一種ですが・・・)、複数のEメールアドレスがアプリに登録できます。

    会社や学校のEメールアドレスも、個人の(自宅のPCの)Eメールアドレスも、全部スマフォに登録しておき、PCの目の前に居なくとも、PCで受けるEメールを携帯でも受けて、外出中でも常時PCメールがほぼリアルタイムで閲覧できるようにしておくのが、アメリカでスマフォを持っている人的には普通だと思います。
    それをすることによって、大事なEメールが来ていないかどうかを常時チェックし、大事なEメールであれば携帯から簡単に返信を送る。(そもそも、スマフォの小さなキーボードで長い返信をする人は、少ない。)そうでなければ、PC(机)に戻ったときにPCから返信する。

    パターン的には、そう言う人が多いでしょう。
    したがって、わざわざ携帯だけの為のEメールアドレスを新たに作る人は、非常に少ないです。
    PCも携帯も、同じEメールを受信できるようにしておきます。
    公私を分けるために、会社や学校のEメールアドレスのほかに、フリーEメールアドレスを個人用に使う人は居ます。

    ちなみに、私はiPhoneに9個のEメールアドレスを登録してあり、家の中でもiPhoneで受信Eメールをチェックし、返信の必要なEメールをiPhoneで見たら、PCの前に座って返信しています。

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