【リマインダー】AT&Tの2G GSM完全停波は2016年末


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AT&Tは2年前の2012年8月3日にSEC(アメリカ証券取引委員会)に提出した2012年第2四半期業績・経営報告(Form 10-Q)の中で、現在使用している2G GSM/Edge/GPRS電波(850MHzと1900MHz)を2016年末までに完全停波する計画を発表していました。
AT&Tが2017年1月1日までに2G GSM/Edge通信サービスを完全停波の予定。 – 2012年8月4日

このほどAT&Tは、既存の2G顧客の3G/LTEへの移行状況を発表し、約半数が3G/LTEスマートフォンへの移行を済ませ、2016年末の2G停派は予定通り行われることを確認しました。
【FierceWireless】Customer migration ‘going fine’ as AT&T prepares for 2G network shutdown by year-end 2016 – 2014年7月16日

AT&Tは携帯加入者だけではなく、M2M通信に2G GSM対応機器を使用している法人顧客が多く、1700万台のM2M通信装置のうち、「多く」がまだ2G GSMであることを認めています。M2M装置は通信装置のアップグレードがそれほど頻繁に行われず、データ通信容量も多く必要としないことから、2G GSM対応のみの機種がまだ多く使用されていると推測されます。

AT&Tが法人用M2M通信の2G GSMを停波して3G/4G(LTE)に限ると、一部の顧客企業はSprintなど、まだ2G通信をM2Mで格安通信料金で提供しているキャリアに転入すると予想されています。ただし、Sprintの2G通信はCDMA2000通信なので、通信モジュールの交換が必要になる可能性もあります。

AT&Tは停波後の1900MHz Band 2と850MHz Band 5を3GまたはLTEに電波再編成する予定です。

T-Mobile USも2G GSMエリアの電波再編成を今年(2014年)春から実行しており、2015年末には完了する予定です。再編成された後は、T-Mobile USの1900MHz 2G GSMの一部の電波帯域が3G/HSPA+に移行され、Band 4またはBand 12 LTEが追加されます。T-Mobile USは2G GSMの完全停波の計画は、まだ発表していません。

日本と同じく2G GSM携帯がアメリカ国内で使用できなくなる日が、あと2年~数年でやってきます。